「バブみ」「誤字る」「とりま」……。大人世代からすると若者言葉は意味不明なパラレルワールドだ。日常生活に欠かせないツールとなっている無料コミュニケーションアプリのLINEでも独特の若者言葉が飛び交い、中高年世代にはちんぷんかんぷんといった表現も多い。『若者言葉の研究 SNS時代の言語変化』(九州大学出版会)を発表した宇都宮大学講師(現代日本語学)の堀尾佳以さんは「若者言葉は生成と消滅の繰り返し」と指摘する。
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ところで、こうした若者言葉は日本語の乱れなのか。「『誤字(ごじ)る』は変な日本語に聞こえますが、初めて聞いた人でも『誤字らない』『誤字ります』『誤字る』『誤字れば』『誤字ろう』といったようにちゃんと5段活用ができます。外来語に『―る』を付けて動詞を増やしたのと同じく、新しい語や動詞以外の品詞のものに『―る』を付けて動詞化するという文法に則っているからではないでしょうか。そもそも『日本語が乱れている』という感覚は自身の言語が固まっているから出る言葉。100年前の言葉が大きく変化して現代の若者言葉になりました。同様に100年後の若者が今と同じ日本語を話しているとはだれも言い切れません。日本語はまだまだちゃんと生きている元気な言語だと思います」
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エンカウント
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出典:encount.press