能登半島地震で被害が甚大だった奥能登の各市町内の避難者に安全な金沢市などに移ってもらう2次避難などについて、輪島市の坂口茂市長は19日の県災害対策本部員会議にオンラインで参加し「2次避難先のホテルの割り振りが難航し、まとまった人数を送るのが困難な状況」と改善を訴えた。
坂口市長は、生活環境が整った金沢市以南のホテルなどに身を寄せる1・5次と2次避難の申込者が輪島市内だけで計2700人を超えたと報告した一方、4割近くの1034人が待機中で2次避難が進まないと指摘。
「当日に食事なしのホテルを提案され弁当などの手配ができないとか、駐車料金発生を当日知らされるなど、これでは皆さんが2次避難に行けないとなってしまう」と述べ、早急な対応を求めた。
これに対し、2次避難を調整する県の担当者は取材に「直前になって住み慣れない地域へ避難するのをためらう人がいるのが滞留している理由と聞いている」と説明した。
中日スポーツ
https://www.chunichi.co.jp/article/840676