ママチャリ歩道走行への批判
日本の道路事情に最適化されたママチャリは、日常生活の利便性を高めた。その一方で本来、路側帯を通行するものであった自転車は、歩道を走行するのが当たり前という常識も生まれた。
今回の法改正に対するSNSの反応を見ても、ママチャリの歩道走行に対する批判的な意見が多い。その一部を紹介する。
・ママチャリの爆走を何とかしてほしい。
・子どもを乗せてママチャリに乗るなんて非常識だ
・ママチャリをじゃんじゃん取り締まってほしい
では、法改正を機に、ママチャリの取り締まりに力を入れ、歩道ではなく路側帯や自転車専用レーンを走るように促すべきなのだろうか。
子どもを乗せたママチャリに、自動車が走っている自転車専用レーンを走ることを要求することは、自転車の運転者だけでなく、自動車の運転者にとっても事故のリスクを高めることになる。
つまり、青切符に求められているのは、積極的な取り締まりよりも、法改正にともなう啓発活動の強化なのである。