午前8時過ぎ、船で運ばれてきた自衛隊車両約15台がゲートに列を作った。座り込む市民に自衛隊員が「自衛隊車両が通ります。通行の妨げになっています。通路を開放してください」と車内から何度も求めた。市民らは「開けない。その前に軍事基地を返還して、沖縄を軍隊から解放しろ」などと反論。「沖縄を返せ」を何度も合唱した。民間の警備員がゲートに立ち並び、沖縄防衛局の職員は港内の離れた位置から見守っていた。
沖縄県警は午前8時15分過ぎ、「まもなく車両が通ります。危険です」と広報を開始。約10分後には「道路上に座り込む行為は道路交通法の禁止行為になります」と警告した。
市民らの意表をつくように自衛隊車両は午前8時37分に、北側ゲートから南側ゲートに移動し、中城湾港から外へ出た。市街地を通行し、勝連分屯地へ向かっている。