ロレックスなどの高級腕時計を預けるだけで毎月お金が入る「トケマッチ」というサービスが突然終了。預けた腕時計がまだ返却されていないと、利用者から怒りの声が上がっています。
「1月31日ですね。通常は入金されるはずなんですけども、入金がされない状態で。会社の方に対しては全く連絡がつかない状態なので、何も説明をせずに逃げるのは、卑怯なんじゃないのかなと。不誠実じゃないかな、というふうに強く感じます。おそらく時計は返ってこないとは思ってるんですね」
都内に住む会社員の男性。トケマッチには15本、およそ2000万円分のロレックスを預けていました。
男性は11本のロレックスを新たに購入して預けましたが、その1か月後に、突如サービスが終了。アマゾンギフトももらえていない状況だといいます。
――時計の所在はわかっているんですか?
「ネットとかで検索をして、販売されている時計を確認していくと、一部自分の(時計の)シリアル番号のものが売られていることがわかった」
「非常に残念な気持ちと、一方で『やっぱりか』という思いです。正直もう1本も返ってこないだろうと覚悟していたので、逆に喜びじゃないですけど、(オークションで)見つけられた、という気持ちでした」
実態を調べようと、自ら動き出した人もいます。時計バイヤーの北澤さん。預けた時計の一部がまだ戻ってきていません。北澤さんは、警察に捜査をしてもらいたいと、預けた腕時計が戻ってきていない人の集計作業をおこなっていました。
「概算ではあるんですけど、人数で100名は超えています。私が把握しているだけでも今、10億円あります。許せないですね」
こうしたサービスがあったんだ、という驚きもありますが、トケマッチ側は預かっている時計に関して、「6ヶ月を目安に返却。返却が難しい場合は、損害賠償を支払う」としています。
エジソン法律事務所 大達一賢弁護士
「まず、“時計が返ってこない”というところが確定しているわけではないので、現時点において刑事上の問題が生じるという話ではないと思います。ただ今後の展開で、例えばかなり以前から、そもそもサービスを運営できるような状況でなかったにも関わらず、時計をかき集めていたという状況が明らかになった場合には、刑法上の詐欺罪が成立する余地というのも出てくるんじゃないかなと思います」
TBS
https://news.yahoo.co.jp/articles/04668e3dbe7feb140974da5302ca29d30875ff34