1月29日、2023年10月期に放送されたドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった。世間では、メディアミックスのあり方を問う声が噴出し続けており、騒動はいまだ収束の兆しがない。
そんななか、芦原さんの訃報が出た当日に収録された、日本シナリオ作家協会の動画が波紋を広げている。数名の脚本家が「緊急対談」と銘打ち、「原作者と脚本家はどう共存できるのか」意見を交わし合う内容になっている。
注目を集めてしまったのは、出演者の一人が語った「私は原作者の方には会いたくない派なんですよ。私が対峙するのは原作であって、原作者の方は関係ないかなって」という意見だった。他の出演者からの共感は得られていなかったようだが、SNS上で動画内容が拡散され、批判を集めている。
《原作者には会いたくない、か。えらく横柄で傲慢とも受け止められても仕方ない言い分ね。つまり原作者の意向など聞きたくもないし、どうでもいいわけだ。作品だけ貸せ、あとはこっちで好き勝手やって知名度上げてやると言わんばかり。》
《原作者に会いたくないって、全くリスペクト無いな。ただ人のアイディアを踏み台にしたいだけじゃん、そんなの》
漫画家界隈からも厳しい反応があがっている。『のだめカンタービレ』作者の二ノ宮知子さんは、現在は削除したものの、自身のXでこの動画に苦言。
2023年10月にドラマ化された漫画『こういうのがいい』作者の双龍さんも、《原作至上主義で当然だと思うけどな、だからと言って脚本家や監督を下請けとは一切思ってないし、そこじゃなくて“勝手に“改変すんなっていうだけの話。そりゃ映像と漫画は表現方法が全然違う。んな事わかりきってんの。だから一緒に協力しあって、リスペクトを忘れずに作れよってだけ。》と心境をつづっている。
なお、事態をうけ、当該動画は削除された。動画の概要欄には《いただいたご意見は真摯に拝読させていただきました。出演者・関係者への誹謗中傷や脅迫等がございましたので動画は削除しました》と記載されている。
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