ドイツ、大麻合法化の法案可決 流通管理で未成年者の使用抑止狙う 医師会など根強い反対
大麻の合法化を求めて集まった人たち=2023年4月、ベルリン(ロイター=共同)
ドイツ連邦議会(下院)は23日、個人による嗜好用の大麻の所持を認める法案を可決した。ドイツメディアによると、連邦参議院(上院)も通過し、成立する見通し。早ければ4月から、18歳以上の成人は自宅で50グラム、公共の場では25グラムまで使用目的の所持が認められる。3株まで栽培も容認する。ただ、医師会などの反対は根強い。
国内で大麻の使用者が増える中、流通を管理することで闇市場での粗悪品取引や未成年者の使用を抑止する狙い。
一方、医師会は依存の恐れや若年層の常用による脳への影響を警告する。警察官でつくる団体は、使用者による車の運転など取り締まりの負担が増大し、闇市場での取引もなくならないと批判している。
法案によると、認可された非営利グループから、ドイツ国内の居住者は会員になれば1日に25グラム、月に50グラムまで入手できる。学校やスポーツ施設などの近くでの使用は禁止される。(共同)
産経ニュース
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