●TBS局内 熱気消え去る
昨年7月期に放送され日本のドラマ史上まれなる考察合戦で盛り上がったのがTBS系連続ドラマ「VIVANT」。15日に福澤克雄監督が「続編は決まってません」「大赤字」と話したことが波紋を呼んでいる。昨年12月からNetflixで配信され、世界進出を目論んだ日本発のドラマだったのだが…。結果は芳しくないようだ。その背景とは。
「『VIVANT』はフランスのカンヌで開催された世界最大級のコンテンツ見本市MIPCOMで日本ドラマ部門のグランプリを受賞し、昨年12月からはNetflixで190以上の国と地域で全話が配信されました。しかしその後、『VIVANT』の評判がほとんど聞こえてこないのです。どうやら海外での反応が芳しくないようです」
実際、どうなのか。Netflixのホームページで「VIVANT」を調べてみると、世界の中でTOP10入りしたのは2カ国だけ。日本で4週にわたりTOP10入りしていて、あとは台湾のみで、それもわずか1週で圏外に去ってしまった。
ほぼ同じ頃にNetflixで配信が始まった同名漫画が原作の実写化ドラマ「幽☆遊☆白書」は、Netflix週間グローバルTOP10(非英語部門)で初登場1位を獲得。英語を含めた全言語シリーズで全世界2位を獲得し、92の国と地域でTOP10入りするなど、日本発の作品としては過去最高を記録している。これに比べると、「VIVANT」の苦戦ぶりがうかがえる。
Netflixでの思わぬ苦戦を受けてTBS周辺からはこんな声が。「あれだけ盛り上がった『VIVANT』の熱気が消え去り、『続編は断念』といったため息すら聞こえてきます。莫大な予算をつぎ込んだだけに、よほどのことがない限り上層部から『GO』の指示は出ないのでは。TBSとしては海外戦略の練り直しが必要のようです」(同局関係者)
デイリー新潮
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