「全国の10代、20代から集まった1万4000の声をじっくりと読んで印象的だったのは、子どもたちが『自分は親や大人に迷惑をかけてしまっている』、あるいは『迷惑をかけてはいけない』という意識を強烈に抱いているように見えることでした。
『自分がいろんなことをうまくこなせないから、親や大人をイライラさせてしまっている』
というような思いが、寄せられた声の向こうに見える気がしたんですね。
こう話すのは、NHKチーフプロデューサー・岡本朋子さんです。
岡本さんが1万4000もの子ども・若者の声を読み込むことになったのは
NHKが展開する異例の大型プロジェクトがキッカケでした。 プロジェクトの名前は「君の声が聴きたい」。
【中略】
各種の調査にも日本の子どものこうした現状はよくあらわれていると思います。
たとえば、内閣府の調査では「自分は役に立たないと強く感じる」と答えた15~19歳が35.1%に達しています。ほかにも2020年度のユニセフの調査によれば、日本の子ども・若者の「精神幸福度」が先進38ヵ国中37位」でした。
それで、ちょっと説明が難しいんですが、こうした「自己肯定感の低さ」と強く結びついているのが「大人が子どもの声を聴いていない」という現実なんじゃないかなと、多くのメンバーが思っていたんですね。
岡本 子育てや教育の現場には、校則の問題とか、発達障害の問題とかいろいろな個別の問題がありますよね。そういうそれぞれの場面で共通して起きているのが、「声を聴かない」ということなんじゃないか、と。
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現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/277acaaba6b86a08682f5d3d3ee37fd61d6eddb6