「異次元の少子化対策」をうたう政府だが、具体的な方策は一向に見えてこない。少子高齢化が叫ばれて数十年も経つのに、同じ場所で足踏みをしているかのような日本。少子化の理由は30年前にあった、と指摘する独身研究家でコラムニストの荒川和久さんに話を聞いた。
――少子化の最大の原因はなんですか。
「婚姻数が減っている理由について『若者の草食化』を挙げる識者がいますが、これも的外れです。そもそも80年代までの日本の『皆婚』を支えていたのは、お見合いと職場結婚という『結婚のお膳立て』でした。職場結婚はお見合いの代替機能を果たしていた。昔は上司がお膳立てをして結婚を勧めることが多く、これは部下の結婚式で媒酌人をすることが上司の誉れとされていた時代だったからです」
あらかわ・かずひさ 広告会社を経て「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。「超ソロ社会」「結婚しない男たち」など著書多数。
朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASR3Q3K11R2SUPQJ00C.html?iref=comtop_7_01]
出典:www.sankei.com