フィットネスクラブの倒産が急増している。2022年に発生したフィットネスクラブ(スポーツジム)運営会社の倒産は27件発生した。前年(9件)から大幅に増加したほか、年間で初めて20件台に到達し、リーマン・ショック直後で需要が大きく後退した2008年の13件をも上回り、2000年以降で過去最多となった。
フィットネスクラブは、コロナ禍で感染リスクの高い施設として営業自粛要請などが相次ぎ、平時の営業が困難な状態に陥った。それでも、リモート環境を活用した非対面型の在宅サービスやアウトドア型事業を提案するなど、利用者のライフスタイルに合わせた新たなニーズを掘り起こしたことで、利用者の早期回復につなげてきた。
しかし、2022年は「物価高」が新たな逆風となって、フィットネスクラブの業績を押し下げている。食品値上げだけでも月間約6000円増と家計を直撃する物価高の前に、毎月の会費は不要不急の支出としてコストカットの対象とされやすい。経済産業省の調査では、22年におけるフィットネスクラブ会員数の月間平均は180万人前後とコロナ前の水準を下回り、新規入会の不振や退会が多い状態が続く。
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