「納税は個人の自由だろ! 議員センセイは裏金納めてないんですよね?」──税務署の職員によると、そうしたクレームをぶつけられたという。窓口で相談業務にあたる職員の一人がこう語る。
「国会議員は納めてないじゃないか、国民はなぜ1円単位まで搾り取られているのに、といったクレームは数限りなく聞いています。正直、業務に支障があります。現場では腰を低くして『納税は国民の義務でして』と説明するしかないのですが、『じゃあなんで政治家は義務を果たさないんですか』といったやりとりになってしまい……」
「確定申告シーズンは会場の案内係や事務作業の手伝いとして非常勤職員、いわばアルバイトさんを入れています。そうした人たちはクレーム慣れしていないから、納税者の方から強く言われてしまうと疲弊してしまっています。
あまりに高圧的なクレームはこちらも毅然とした対応を取れるのですが、今年は納税者の方が冷静に『なぜ政治家は裏金を納税していないのか』と問い詰められることが多い。静かに怒りを表明している人がたくさんいます。女性の方から『政治家の方たちは脱税しても見逃されるんですね。自営で生活が苦しくてギリギリの暮らしをしている私たちから税金をしぼりとっているのに…』と涙目で言われた時は苦しかったです」
確定申告は3月15日が期限。裏金議員たちは納税するのだろうか。
NEWSポストセブン
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