熊本県の人口4万3000人の町に台湾の巨大な半導体企業が進出してきました。IT機器から家電まで、多くの製品に欠かせない「半導体」の世界的企業の登場に、町の暮らしや経済には大きな変化が生まれています。
■無人駅で通勤ラッシュ 熊本の町で何が?
喜入友浩キャスター:
「一気に通勤客が出てきました。長い列をなして、電車から降りてきます」
東京の通勤ラッシュの光景ではありません。熊本県の無人駅です。バスにも長蛇の列。人口4万3000人の菊陽町を中心に今、異変が起きているのです。
地元の飲食店では…
飲食店の客
「町の雰囲気、めちゃめちゃ変わりましたね。活気もあるし」
「もう熊本はめちゃくちゃバブルっすね」
■賃金相場も上昇 工場の清掃の時給の最高は1800円
「3年前までは大体(半導体の)エンジニアは月25万円という市場だったんですけど、今、ざっくり月30万円ぐらいです。やはり、(TSMCの)進出で、(人材)獲得の難易度が急に上がってしまった」
県内の半導体関連企業は、激しい人材獲得競争にさらされています。
「半導体の工場が立ち並ぶ地域のハローワークです。熊本県の現在の最低賃金は898円。全国的には低い水準です」
ところが、その状況がTSMC関連では全く異なります。
「工場の清掃、最高は時給1800円があります。社員食堂の調理補助は1300円以上ですね」
新工場での仕事は都市部並みの高給が並びます。
TBS
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c377e9acb322b834e67f9ab52d3aab2341d835e