1日に発生した能登半島地震を受け、防災グッズなど災害時の備えに関心が高まっている。高齢者、乳幼児がいるケースや持病があるなど、それぞれの状況に応じた準備と併せ、命を守るための行動につなげる意識も再確認が必要そうだ。
「多くの人が備えを進めている状況だと思う。ライフスタイルにあったグッズを適切に選んでほしい」。こう話すのは、ホームセンターチェーンのカインズ(埼玉県本庄市)の担当者だ。カインズでは地震発生後、防災関連グッズの販売数が急増している。
◇何を用意?
具体的には何を用意したらいいのか。IKUSAの防災士、五十里航さんは「最低限防災リュックに入れたいもの」として、1日分に当たる500ミリリットル入りペットボトル計3本分の水▽すぐに食べられるレトルト食品や缶詰、栄養補助食品などの食料▽携帯トイレ――をあげた。
「追加したいもの」として、女性の場合は生理用品▽サニタリーショーツ▽使用済みの生理用品などを捨てやすい中身の見えないゴミ袋とした。子どもがいる家庭は、子ども用おむつ▽ミルク▽哺乳瓶、高齢者がいる家庭は、大人用おむつ▽介護用品▽入れ歯と洗浄剤を勧める。
生理用品やおむつなどの衛生用品は、普段から使い慣れているものを数日分用意しておくとよいという。入れ歯なども本人用に作られたものでないと使うのは難しい。ミルクは、水やお湯がなくても飲めるタイプも有効だという。五十里さんは「こうした備えと併せて、地域の防災イベントに参加するなど家族で防災意識を高めるとより安心」と話す。
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