政府が来春まで延長するガソリン補助金について、西村康稔経済産業相は24日の閣議後記者会見で、「このペースでいくと年間数兆円の財政支出となる。いつまでも続けるわけにもいかない」と述べた。
補助を終えるめどについては、「国際情勢、エネルギー価格がどう変動していくかということも踏まえ、出口を見据えないといけない」との考えを示した。
補助金制度は、政府が石油元売り各社にお金を出し、ガソリンスタンドの仕入れ価格を下げる仕組み。昨年1月に始め、延長と拡充を繰り返してきた。岸田文雄首相は23日の所信表明演説で、今年末までとしていた補助を来春まで続けると表明。これまでの予算総額は6・2兆円にのぼる。
西村氏は会見で、レギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均価格について、本来は200円を超えているが、補助金効果で175円程度に抑えているとも説明。「足元の燃料価格の高騰は、国民生活に様々な影響がある」と、現時点では補助の意義を強調した。
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