ガザ北部住民、大多数が避難先なく 「自宅で死にたい」と残る人も
パレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻を準備するイスラエル軍が、同地区北部の住民およそ110万人に退避勧告を出したことを受け、一部住民が13日、避難を始めた。ただ大多数は避難先のあてがなく、自宅に残っている。「どうせ死ぬなら、自宅で死にたい」と話す住民もいる。
イスラエル軍は12日深夜(日本時間13日早朝)、北部での戦闘を本格化させるため、住民に南部へ避難するよう勧告した。国連には「期限は24時間以内」と通告した。既に期限は過ぎ、イスラエル軍がいつ大規模な地上侵攻を始めるかが焦点となっている。
中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」は、一部の住民が車やロバ、もしくは徒歩で南部に向かっている様子を報道した。だが避難しているのは「数千人程度」とされ、大多数の住民は自宅に残っているとみられる。
イスラエル軍の激しい空爆で負傷者が急増する中、救急医療などを担うパレスチナ赤新月社は13日、「患者を見殺しにはできない」として、避難を拒否すると表明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6f508e0fbd9e6dee4c06390a8e0ff2a3940de0e