https://news.yahoo.co.jp/articles/988ac56c8659a45e301daa4dab59c6adb5b8f0de
福島県のある消防組合の調査で、サウナを利用して救急搬送された人の半数以上に持病があることがわかった。
入院が必要になったケースもあるという。
サウナの健康への効果について完全否定する医師は、「こうした危険な事例は氷山の一角」と厳しい見方を示す。
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こうした調査結果などを見て、「やっぱりなという印象。搬送された人数は氷山の一角でしょう」と話すのは疲労の専門家で「東京疲労・睡眠クリニック」院長の梶本修身医師だ。
サウナの健康効果について「健康に百害あって、一利くらいならかろうじてあるかもしれない」と、完全否定派の立場だ。
サウナ好きの筆者には耳が痛いが、ブームの裏には“不都合な真実”もあるのだろう。
梶本医師は、
「サウナのような高温の場所は自然界にはなく、そもそも人間は適応力をもっていません。水風呂も、人間は冷たい水の中で生活する経験をしていません。
さらに、サウナと水風呂ほどの温度差も自然界にはないので、人間はそうした環境への適応力を備えていないのです」と指摘する。
そのうえで、高齢者の半数以上が高血圧や糖尿病、心臓疾患などなんらかの持病を持っているとし、サウナや水風呂によって心臓発作や熱中症、脳卒中などの危険が一気に高まると警鐘を鳴らす。
「サウナは体に悪いと断言します。70代の高齢者に100メートルを全力疾走させるようなもので、その後に水風呂なんてもってのほかでしょう。
若い人なら安全だとも、まったく言えません」
とはいえ、サウナ後に水風呂で体を冷やし、ぼーっと休憩する。その心地よさに病みつきになる人が続出しているのも事実だ。
こうした「サ活」がブームになっていることについて、梶本医師は、βエンドルフィンなどの「脳内麻薬」が関係している可能性を指摘する。
マラソンランナーが、苦しい状態で多幸感をおぼえる「ランナーズハイ」と同じ状態だ。
「休憩時の心地よさを、ととのう、と呼んでいるようですが、『整う』の漢字は間違いなく当てはまりません。
脳内を麻薬成分が浸しているだけで、体には大変な負担がかかっています」
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