「性加害に耐えなければデビューできない」…V6メンバー入りが幻に 元ジャニーズJr.木村伸一さんの告白
ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題で、被害を訴える元ジャニーズJr.(ジュニア)で「ジャニーズ性加害問題当事者の会」メンバーの木村伸一さん(46)が取材に応じた。アイドルグループ「V6」のメンバー入りを打診されながら、ジャニー氏からの性行為を拒否した後、デビューのメンバーから外されたという。「当時は『性行為を受け入れられなかったからデビューできなかった。自分の責任』と自分を責め続けた」と打ち明けた。(望月衣塑子)
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◆具体的なデビューの話…その日、再び襲われた
95年2月になり、再びジャニー氏に連絡。東京に行くと、車の中で肩を抱き寄せて手をつないできた。テレビ局やNHKホールなどに行ったが、歌や踊りの訓練を受けておらず、番組で「SMAP」の後ろで踊るという話も出たが踊れず、外で見ていた。3日間泊まったが、どんな被害に遭ったかをよく思い出せない。ただ枕元に2万円が置いてあったのを覚えているという。
3月になると高校卒業間近だが授業も行けなくなった。ジャニー氏は「大丈夫、大丈夫」と言い「バレーボールはできる?」と聞いてきた。学校の授業程度だがやったことはあるので「はい」と答えると、「秋からワールドカップバレーボールが始まる。それに合わせてグループを作る」と記者会見の日付まで告げてきた。そのグループこそ、95年9月にデビュー会見をした「V6」だった。
◆一度大阪に帰り、再び上京すると「なんで出てきちゃったの」
再び「大阪に帰ります」と言った。ジャニー氏は何度も引き留めたが、すぐにでも離れたく「帰る、帰る」と大阪に戻った。電話にも出なかった。その後また東京に出てくると、デビュー話はなくなっていた。学費も出ず、住む場所もなく、再び新聞配達を始め、稼がなければならなかった。
◆仲間に「我慢だぞ」と言ってしまったことを後悔
他の事務所に移ったが、ドラマなどのオーディションで良い役をつかんでもクランクイン直前で取りやめになることが何度か続き、21歳で芸能界を引退した。
「他のジュニアメンバーに『自分だけメンバーの中できちんとジャニー氏に扱われないのは、性加害を一回受けた後は拒んでいるからか。どうすれば』と相談された時、『自分のようになったらあかんから今は我慢だぞ』と、性加害の共犯のようなことを言ってしまった。後悔している」と木村さんは苦しむ。
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